捨てられないのは●●効果が邪魔をしていた

モノを捨てられない理由とは?

片付けとは、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを処分することです。
そして不要だと決めることができれば、片付けはほぼ成功だと言えます。

しかしながら「不要だと決めれない(捨てられない)」のはなぜでしょうか?

その判断をできなくさせているのは、本人です。
本人の「脳」がそのような判断をできなくさせているのです。

そこを解明することで捨てられるようになりますので、心理学から考察してみます。

モノを捨てられないのは「保有効果」が邪魔をしていた

モノを捨てられないのは「保有効果(授かり効果)」が邪魔をしている言われます。

「保有効果(授かり効果)」
 一度所有した物に高い価値を置き、手放したくないと考えるバイアス
 ※「バイアス」・・・「偏見」「先入観」「思い込み」

保有効果(授かり効果)を確かめる有名な実験を紹介しましょう。
ランダムに選んだ被験者の半数にマグカップを与え、残り半数には与えませんでした。

マグカップをもらったグループには
「いくら払ってもらえればそのマグカップを手放すか?」
という質問をしました。

残りのグループには
「そのマグカップを手に入れるのにいくら払うか?」
という質問をしました。

その結果、

マグカップを持っているグループ ⇒ 最低でも5ドル25セント

マグカップを持っていないグループ ⇒ 2ドル25セント~2ドル75セント

と回答したのです。

所有しているという理由だけで、何の変哲もないマグカップの価値が3ドル分も高く感じられたのです。

気をつけること

その1)所有するときに慎重になる
所有をしてしまうことで、手放すことが困難になるということから、まずは物を所有する(する瞬間)に慎重になりましょう。私もノベルティなどは貰わないようにしています。

その2)質問を変えてみる
所有している場合には「必要か必要ではないか?」ではなく「これを所有していないとしたら、手に入れるためにいくら支払うだろうか?」と自問することです。これにより、客観的に判断しやすくなります。

その3)誰にでもバイアスがあると知る
「そもそも人間には誰しもこのようなバイアスが働く」ということ自体を知っておくだけでも有効です。

お読みいただきまして、ありがとうございました。


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