年間●●●時間も探し物に費やしている!
今回は、とても驚く数字です。
それは「平均的なビジネスパーソンが探し物に費やす時間は 1年でおよそ150時間 」だということです。
リズ・ダベンポート『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』
冒頭で紹介されている統計──平均的なビジネスマンは探しものをするためだけに1年間に150時間を浪費している──は実にショッキングだ。実に1ヵ月弱は何かを探しまわっているということになるのだから。
この数字、衝撃的ですね。
探しものがなければ、1ヵ月休暇を取っても、1年間のアウトプットは変わらないということです。
金銭的な価値に変換してみましょう。
年間240日勤務(1日8時間)だとして「150時間÷1920時間=7.8%」、要するに探し物は7.8%を占めます。
2013年の国税庁の調査によると、サラリーマンの平均年収は414万円という結果が出ていますが、企業の立場からみると社員の人件費は給与の1.5~2倍なので、約800万円が年間一人のサラリーマンを雇うコストということになります。
その約800万円のコストのうち、7.8%が探しものということですから、毎年社員一人あたり約60万円が、探しものを探すというまったく生産性のない時間に費やされていることになります。
これ、日本の会社の平均的な利益率を5%だとすれば、60万円の無駄なコストは、1200万円の売り上アップによって、やっと充足できるものなのです。
・・・1200万円の売り上げをプラスで積み上げるって、大変ですよね?
ですから、まずは探しものをなるべく少なくすることが、会社にとっていかに有益かお分かりいただけたと思います。まずは時間という目に見えないものの価値を認識することが大切です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。