モノを手放すための判断基準

仕事では「片付け部長」、プライベートでは「片付けパパ」として「思考の整理・片付け」を研究・実践している大村信夫です。

今年も残すところあと一週間、クリスマスが終わると新年に向けた準備ですね。
皆さんは大片付け・大掃除の予定はされていますか?

この季節になると、片付けに関してアドバイスを求められるのですが、
一番多いのが、

「モノをなかなか捨てられない(手放せない)」

という相談です。

今回はそれについてお話させていただきます。

ちなみに、私は「捨てる」という言葉をあまり使わず、「手放す」と言う言葉を使います。

「捨てる」ではなく「手放す」という言葉を使うことで罪悪感も軽減されると思いますし、手放すには、捨てる以外の「人に譲る」なども含まれるからです。

手放すための判断基準 その1

何度かお話していますが、

片付けをする際に最初にするのが、整理です。

整理とは「モノの要・不要を分ける」ことです。

この分ける判断基準が定まらないと、整理ができません。

よく皆さんがされる判断基準として
「使えるか?」「使えないか?」
で判断することが多いのです。

でも、あまりこれはおススメできません。

「使えるか?」「使えないか?」で分けてしまうと、人はモノを手放さない理由を考えてしまうのです。
たいていのモノは何らかの形で使うことができますから(実際に使うかは別として…)


例えば、お気に入りのティーカップとソーサーのセットがあったとします。
もしもティーカップが割れてしまったら、さすがにそのティーカップは手放せますよね。

しかしながら、ティーカップとセットになっていたソーサーに関しては、割れているわけではないので、手放せなくなってしまうのです。

そしてソーサー単体で何かに使えないか、例えばお菓子の受け皿にしてはどうかなど、手放さないための思考を巡らせるのです。

そうやって中途半端なモノが増えていってしまうのですよね・・・

私がおススメするのは、
1年以内に
「使った」
「使っていない」
という客観的事実で、誰もが判断できる基準をおすすめしています。

先ほどのソーサーの例でいえば、1年間使っていなければ割り切って手放しましょう。
その先も使うことは、まずないと言えます。

ちなみに、高級な食器に関しては、片方だけでも必要としている人がいます。
メルカリなどで「ソーサーのみ」で検索すると、実際の売買がありますので、中途半端に他の使い方を考えるよりも、必要な人に譲るという考え方もありだと思います。

モノを大切にするということは、そのモノが大切に使われる状態にあることなのです。
他の誰かに大切に使って貰えるのであれば、それに越したことはないと思います。

 

手放すための判断基準 その2

先ほどは判断基準として、
1年以内に
「使った」
「使っていない」
をおススメしましたが、そのような二者択一では割り切れないものもあります。

そのような場合には、フレームワークで整理することをおすすめします。

これは、2つの軸で整理する「4象限マトリクス」「2×2マトリクス」などと言われ、ビジネスでは比較的多く使われるフレームワーク(思考の整理)です。

横軸は 「好き」か「嫌い(無関心)」の軸
縦軸は 「使っている」「使っていない」の軸

手に取ったモノが、どこに位置するのかを確認していきましょう。

そして
2象限 のところに位置したものは迷わず取っておく
3象限 のところに位置したものは迷わず手放す

1象限と4象限については、取捨選択領域です。
ここに来たものをどうするかは少し難しいので、また別の記事でお話させていただきますが、まずは少なくても3象限だけを手放すだけでも十分かと思います。

このように、判断の軸を一つ加えるだけで、判断しやすくなったのではないでしょうか。

今回ご紹介した判断基準も参考にしながら、片付けの基本である整理をしてみていはいかがでしょうか。

お読みいただきまして、ありがとうございました。


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