マインドフルネスで心を整える
仕事では「片付け部長」、プライベートでは「片付けパパ」として「思考の整理・片付け」を研究・実践している大村信夫です。
皆さんはマインドフルネスをご存知ですか?
聞いたことはあるけど、具体的にどのようなことをするのか。またどのような効果があるのか分からない人も多いと思います。
そして少し宗教・スピリチュアル的で近寄り難いイメージを抱く方もいると思います。
私も以前はそのように考えていました。
確かに宗教という観点では、マインドフルネスは仏教の瞑想を元にしているところがあります。
それを脳科学に基づいて研究したところ、ストレスの緩和や集中力アップの効果を認められ、GoogleやYahoo!などが社員研修に導入しはじめたことで、世界中のビジネスパーソンに広がりました。
マインドフルネスとは?
日本マインドフルネス学会によると、ビジネスパーソンへの効能としては
「仕事で一つのことに集中すると視野が狭くなりがち。マインドフルネスによって、今の自分が置かれている状況を俯瞰(ふかん)でき、次の行動を選び取って集中する力がつく。俯瞰と集中のギアチェンジをする力が鍛えられる」
「忙しい現代人はすぐにイライラし、感情にとらわれて自ら怒りの火にまきをくべてしまう。そんな時は抑えつけようとせず『怒っているな』と自分を観察し、呼吸に集中する。これを何度も繰り返すことで目の前の仕事に意識を向けられるようになる。イライラしても気持ちの切り替えがうまくなる」
などが挙げられており、仕事の生産性を上げることに繋がりますね。
私が興味を持ちはじめたころに知人から紹介されたのがこちらのワークショップです。
Good morning スタハ
https://startuphub.tokyo/event/mindfulness201901
朝7時30分に東京・丸の内に集合するという過酷な(笑)講座ですが、朝からたくさんの方が集まり、マインドフルネスを実践したあと、朝食を一緒にいただきながら交流できます。
なんとマインドフルネス×リーダーシップの第一人者である荻野さんのレクチャーと朝食付きで、8回講座で何と8000円(1回あたり1000円)
結論からいうと、とても良かったです!
本日で最終回を迎えましたが、講師の荻野さんからの学びを記事にまとめさせていただきます。
荻野 淳也氏 (一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事 株式会社ライフスタイルプロデュース代表取締役)
http://lifestyle-pro.jp/profile
マインドフルネスを簡単に言うと
「今、ここで起きていることに意識を向けること」
「今に集中するトレーニング」
「ATTENSION MANEGEMENT(注意力マネジメント)」
そもそも人間は、集中できない、注意力がそれて雑念がわくのは正常なことであり、ハーバードの研究によると、人は47%が今やっていることと別のことを考えています。
それは「デフォルト モード ネットワーク」(DMN:Default Mode Network)という脳の機能によるものです。このDMNとは、何もしていないときに働く脳神経のネットワークで、ぼんやりと過去のことを思いだしたり、未来のことを想像したりします。
これよって、過去の整理をし、未来の予測ができるようになりますが、これが過剰になるとメンタルダウンしやすいのだそうです。
特に人間は「ネガティブ バイアス」という物事をネガティブに捉える傾向があります。
それは人間のサバイバル・メカニズムとして、太古の昔から警戒する思考によって外敵に遭遇しないように生き延びてきたからです。
それをマインドフルネスによって、今に集中するようになる、俯瞰と集中のギアチェンジをする力が鍛えられることで、仕事だけでなく日常までがストレスを軽減して集中して過ごせるようになるのです。
ちなみに「マインドフルネス」は状態であり、その状態になるための最も有効な手段が瞑想(メディテーション)などです。
マインドフルネス=瞑想ではないことに注意しましょう!
マインドフルネスになるためには、「自分の呼吸に意識を向けること」をします。
そして雑念が沸いてもそれを打ち消すのではなく「判断することなく受け流す(ノンジャッジメンタル)」を実践することです。
今に集中する
さて私は、マインドフルネスの「今に集中する」ということが、人生に大きく関わってくると思います。
荻野さんから 人生の最小単位は「今」である と教わりました。
この「今」を集中して過ごすことが、人生を作り上げるのです。
「命とは時間である」
聖路加病院の故日野原先生の言葉にも通じますが、この今を大切に集中して過ごすことが人生を良くするのです。
ぜひ皆さんも、人生の最小単位である「今」を大切に過ごしてみませんか。
お読みいただきまして、ありがとうございました。