コミュニケーションにおける○○の大切さ
皆さん、こんにちは。
会社では「片付け部長」、プライベートでは「片付けパパ」として「思考の整理・片付け」を研究・実践している大村信夫です。
皆さんは、仕事でも家庭でも、主に会話を通じてコミュニケーションをされていると思います。
皆さんは時に会話が途切れてしまい、お互いに沈黙になってしまうことはありませんか?
そんな沈黙状態になってしまった時には、皆さんはどのようにしていますか?
以前の私は、その沈黙が耐えられなくなり、何かしら無理やりに話題を作っていました。その後の会話が続くこともありましたが、更にぎくしゃくしてしまうことが多かったです。
これが、ビジネスにおける重要な商談の場などではどうでしょうか?
こちらが一生懸命説明し、商談の相手から質問があって、それに適切に回答し、会話のキャッチボールが続いたあと、急に相手が沈黙になることがあります。
そしてその沈黙が訪れると、その沈黙が途方もなく長い時間に感じ、さらにはこの商談が台無しになってしまうのではないかという恐怖に襲われます。
以前、商談に同行した上司より、この沈黙の際の私の態度に対して注意をされたことがあります。
それは、
商談の相手が沈黙になったときに、無理に話しかけたり、何か質問はありませんか?と聞いてはいけない
なぜかというと、
相手が沈黙をしているというのは、私が話した内容を吟味している最中だから
なのです。
相手に疑問があれば質問をするのであり、質問がないということは、考えている時間なんだと。
この相手が考えている時に、私が質問をしたりすることは、相手の思考を邪魔してしまうということなのです。
沈黙というのは、非常に大切なシーンであるということを学びました。
まさに「沈黙は金なり」なのです。
沈黙していると、どうしても不安になりますから話したい衝動に駆られますが、ここは相手が話を始めるまでじっと待つことが大切なのですね。
沈黙になると、それが耐えられなくなって、話してしまうというのは、実は片付けも同じなのです。
例えば、あなたは一生懸命部屋を片付けをしたとします。モノであふれていた部屋がすっきり片付き、部屋に新たなスペースが生まれたとしましょう。
そのスペースはどうしますか?新たに棚などを置いて収納場所としますか?それとも観葉植物でも置いてみますか?
人間の心理は不思議なもので、今までモノがあった場所に空間ができると、どうしてもまたそこにモノを置きたくなってしまうようです。脳には、空白にはモノをおくような思考があるみたいです。
しかし、そこはあえて空白、空間のままにしておくことをお勧めします。私はよく講演などで「何もない」というモノを置きましょうと提案しています。
モノを置かないというのではなく、何もないというモノを置くという考えに入れ替えるのです。
先ほどの商談での沈黙も同じようにとらえると良いでしょう。
沈黙は何もない状態ではありません。
相手が考えている時間なのであると捉えるようにしましょう。
沈黙を相手の時間と置き換えれば良いと思います。
そもそも、焦ってたくさん話したところで、かえって逆効果になることもあります。急いで話すと、余計なことを話してしまったり、相手に突っ込まれる可能性が上がることも考えられます。
沈黙が訪れたら、相手の考えを邪魔せず、さらに相手をよく観察して反応を見てみましょう。商談の手応えが分かるかもしれませんし、相手が欲しがっている言葉が垣間見えるかもしれません。
雄弁は銀、沈黙は金。時と場合によって使い分けるよう心がけてみましょう。
本日は、コミュニケーションにおける沈黙の大切さについてでした。
お読みいただきまして、ありがとうございました。