一番贅沢な「●●」というモノ
スペースが出来たら やってしまうこと
先日の「整理収納座談会」のメンバーで盛り上がった話題があります。
それは
モノを整理して空間が生まれると、その空間が勿体ないから、そこにまた違うモノを置いてしまったり、新しい収納用品を置いてしまう・・・
という話題です。
何となく空いた場所にモノを置きたくなる気持ち、わかります。
でもそれでは、モノは減りませんよね。
どうしたらよいのでしょうか。
「空間」という「モノ」を置いてしまう
そんな時には
「空間」という「モノ」を置いてしまう
という考え方をされてはいかがでしょうか?
空間は、とても贅沢で心豊かになるものなのです。
日本にはそもそも「空間」を大事にする文化があります。
「枯山水」や「日本庭園」「床の間」なども、ある意味では空間という贅沢なものを置いているわけです。
これにより、無の状態=リラックスした状態になるわけです。
なので、片付けで空いた場所には「空間という贅沢品を置く」と考えてみるのはいかがでしょうか。
モノがたくさん置いてある部屋より、空間がたくさん置いてある部屋のほうが気持ちよいと思います。
空間とは、一番贅沢で、心を豊かにしてくれるモノなのです。これこそが空間がもたらす一番の効用です。
時間の過ごし方にも通じる
空間という贅沢なモノを置くという考え方は、時間の過ごし方にも通じると思います。
長期休暇などで皆さん旅行したときに、現地でどのような行動をされていますか?
現地でオプションツアーをたくさん申し込んでしまって、かえって疲れてしまった経験などありませんか?
せっかく取れた休暇だから、限られた時間の中でたくさん観光しないともったいない、という気持ちも分かります。でも疲れてしまっては本末転倒ですよね。
休暇のことを英語ではvacationといいますが、そもそもは「vacant = 空っぽの」という意味です。
だから、旅先で頭をからっぽにして、予定のない一日を過ごすことは、贅沢な使い方ですよね。
こんな感じで海でも見ながら「何もしない贅沢な時間」を過ごすということです。
天下の物は有より生じ、有は無より生ず (老子)
世の中の物は形あるものから生まれ、形あるものは形ないものから生まれる。
老子は「無」というものを、なにもないのではなく、ありとあらゆる可能性を含みもつ状態としているのです。
「無」ということに意味があるということを意識してみましょう。
それは「心の整理・片付け」に繋がります。
お読みいただきまして、ありがとうございました。