戦略とは捨てることである
戦略とは捨てることである
「戦略とは捨てることである」「戦略とは何をやらないかを決めることである」マーケティングに携わった人なら、聞いたことのある言葉なのではないでしょうか。
これは、ハーバード大学経営大学院教授のマイケル・ポーター氏の言葉です。
マイケル・ポーター氏といえば、
「5つの競争要因(ファイブ・フォース分析)」
「3つの基本戦略」
が有名ですが、
「戦略とは何をやらないかを決めることである」
に関しては、3つの基本戦略で述べられています。
「3つの基本戦略」とは
「3つの基本戦略」とは
1.コストリーダーシップ戦略
2.差別化戦略
3.集中戦略
のうちの「集中戦略」として「戦略とは集中である」「戦略とは捨てることである」と言っています。
要するに、限られた経営資源(人・モノ・金・情報など)を集中させることで、強みに磨きをかけて差別化するということです。
そのために経営者の大事な仕事は、やらなくて良いことを明確にすること、何かをやるのではなく、何かを捨てる決断が重要なのです。
ちなみに最近ではこの集中戦略は、どの戦略理論にも必要な戦略要素であるため、特別に言及する必要がなくなり、語られることは少なくなりました。
しかしながら裏を返せば、それだけあたり前の考え方でもあるのです。
片付けと集中戦略
片付けにおける「整理」とは、不用なモノを取り除くこと です。
部屋という空間以外にも、お金も時間も人間関係も全てにおいて集中戦略は必要です。なぜかというと、それらは全て資源であり、有限なものであるからです。
特に人生は一度きりであり、やりたいこと、叶えたい夢を全て実現することは不可能です。
あなたの人生の経営者は、あなた自身です。不用なことをしない、やらないことをあなた自身が決めることが、より良い人生を過ごすために必要なのです。
皆さんも、自分の人生の経営者として、やらないことを決めてみてはいかがでしょうか?
お読みいただきまして、ありがとうございました。