アイデアの見つけ方
皆さん、こんにちは。
会社では「片付け部長」、プライベートでは「片付けパパ」として「思考の整理・片付け」を研究・実践している大村信夫です。
今回は「アイデアの見つけ方」というテーマでお話したいと思います。
私は仕事以外にも、家事と育児、そしてパラレルキャリアでは片付けや逆算手帳の講師、ワークショップの開催などをしています。
やらなければいけないことをこなしながら、やりたいことを考え、それを形にして実施することは結構大変です。
「この企画をよりよくするにはどうすれば良いだろうか?」
「この問題を解決するにはどうしたら良いだろうか?」
と、気になって、頭の中でいつも考えてしまいます。
でも、考えてばかりだと、頭が疲れてしまいませんか?
一生懸命考えれば考えるほど、脳が疲労し、脳が少し重たくなる感覚があります。
疲れた脳を酷使しても良いアイデアが見つからず、ますます焦ってしまいます。
「考えること」を片付ける
そんな時、私は「考えること」を片付ける ということを意識しました。
要するにそのことを一旦忘れ、脳を「ぼーっ」とさせるのです。
皆さんは「脳の取扱説明書」といわれるNLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)をご存じでしょうか?
1970年代、米国でコミュニケーション、能力開発、心理療法の技法として開発されたものです。
そこには、脳には「空白の原則」があると述べられています。
「空白の原則」とは、『脳は空白を埋めようと自然と努力する』という原則です。ここで言う空白とは、“わからないこと”です。
つまり、人間の脳は「わからない」ことが大嫌いなので、わからないことがあっても自然とわかろうとする。
人間とは、意識していなくても潜在意識下で答えを探し続ける、というのです。
意識には、顕在意識と無意識(潜在意識)がありますが、顕在意識を使っているときには行き詰っていても、顕在意識が弱まったときに、潜在意識がより活発になり、アイデアが浮かぶことがあります。
まずは、
「この企画をよりよくするにはどうすれば良いだろうか?」
「この問題を解決するにはどうしたら良いだろうか?」
と、問題を自分に問いかける(声に出すとより良いそうです)。
また関連するワードや目的、うまくいっているイメージなどを紙に書き出してみます。
そして考えて考えて、それでも答えが見つからない(=顕在意識で行き詰った)場合に、そのことを一旦忘れて、脳を「ぼーっ」と放置させるのです。
潜在意識は働いている
この方法は「アイデアの作り方」(ジェームズ・ウェブ・ヤング)でも紹介されている方法です。
実際に私は、一生懸命考えた後に、一旦そのことを忘れます。
そして公園の芝生でぼーっとしていたり、お風呂に入っていたり、単純な家事(皿洗いや風呂掃除)などをしていると、今まで思いつかなかったようなアイデアがふと浮かんでくることが多くあります。潜在意識が活発化したのです。
またこの方法は、多くの著名人が実践していたという逸話が残っています。
例えば、エジソンやシューベルトといった偉人は、寝る前に紙と鉛筆をベッドの脇に置いて寝て、寝ているときに思いついたアイデアや旋律を起きてすぐに書きとめていたそうです。
これらはまさに脳が潜在意識下で答えを探し求めて得られた「答え」なのでしょう。
皆さんも、考えても考えても答えが見つからない時、意識して考えることを一旦片付けて、脳に休息を与えませんか?
休息をとりつつも潜在意識は働いていて、きっと良いアイデアが見つかることでしょう!
お読みいただきまして、ありがとうございました。