人生のポートフォリオ
仕事では「片付け部長」、プライベートでは「片付けパパ」として「思考の整理・片付け」を研究・実践している大村信夫です。
さて今回は
「人生のポートフォリオ」
についてお話させていただきます。
皆さんは大ヒットとなった書籍「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を読まれましたか?
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この本では、長寿化時代に大きく変わる人生のあり方の中で、
新しい働き方「ポートフォリオ・ワーカー」
が紹介されていました。
ポートフォリオとは?
そもそもポートフォリオとは、資産運用などの金融用語です。
一般的な投資家というのは、リスクを管理するために資産を複数の金融商品に分散させて投資しています。
資産運用の定石として「卵は一つのカゴに盛るな」という表現もされていますね。
その金融資産の組み合わせをポートフォリオといいます。
卵をいくつものカゴにどのように振り分けるかということです。
このようなリスクを分散させる考え方を、
人生・働き方に応用したのが
「ポートフォリオ・ワーカー」
です。
これからの時代は、AIやロボットなどの台頭による仕事そのものの変容など、不確実性が高くなります。
なので、一つの活動や会社に依存することなく、並行して取り組もう、という新しい働き方です。
よく考えてみれば、自分が提供するアウトプットが、労働力、つまり「成果」や「時間」という資産であると考えれば、投資先が1つ、すなわち勤務先の会社「のみ」というのはリスクがありますね。
私は平日9~18時は、会社に勤務しています。
すぐに倒産や解雇される可能性は少ないとは思いますが、それでも会社以外に講演やワークショップ講師というパラレルキャリアを実践しています。
これは「投資先を複数に分散」しているので、ポートフォリオ・ワーカーとも言えます。
そのポートフォリオ・ワーカーを私がはじめようとしたきっかけは、
会社には必ず定年があるから
です。
人生100年時代、働き続けたいと思っても、定年という制度がある限りは必ず終わりが来ます。
その時に慌てて準備をしても、いきなり社会で通用するようなスキルが身に付いているとは限りません。
定年が近くなってから定年後のことを考えるのではなく、早くいうちに本業とは別の働き方について考え、そして少しずつ実践することが大切だと思います。
「40代からは団体戦から個人戦を意識する」
という言葉があります。
現状は会社の看板と組織という中で「団体戦」をしていますので、自分のパフォーマンスが十分でなくても、なんとかなってしまいます。
でも定年退職後は強制的に「個人戦」になってしまうのです。
そのための準備として、インプットとアウトプットを最大化していく必要があると思います。
具体的には読書をしたり、セミナーや勉強会などに参加して新しい気づきを得たり、そしてその気づきを自分なりに解釈してブログや人に話すなどしてアウトプットすることです。
またいろんな業種や価値観の人と交流することで、自分にあった新しい働き方も見つけられることもあると思いますし、それらを通じて、自分がどのようなポートフォリオを組んでいくかということが見えてくると思います。
皆さんも、仕事を「ポートフォリオ」という観点で捉えてみませんか?
お読みいただきまして、ありがとうございました。